岡山県倉敷市玉島の乙島(おとしま)に手打ちうどん専門店がある。大量生産の機械麺が多い近年、うどん蔵は人の手にこだわり「本物の手打ち麺」が味わえる貴重なお店。出汁(だし)も自家製で、店内で一から抽出するため最後の一滴まで美味しい。
1974年製麺所時代から続く倉敷市玉島の老舗手打ちうどん
手打ちうどん蔵とは
手打うどん蔵とは、1974年から続く岡山県倉敷市玉島の手打ちうどん専門店。
1974年(昭和49年)当初は「中川製麺所」として営業を開始し現在は「手打うどん蔵」として営業している。
ランチ時はほぼ満車状態で、混雑している状況が多い人気店。自家製の手打ちうどん麺、自家製のうどん出汁(だし)を基本とし、様々なうどんメニューを提供する。
さらに玉島で有名な「しのうどん」と呼ばれる独特なうどんもある。しのうどんは知る人ぞ知る隠れメニューで、おしながきに載っていないにも関わらず根強い人気があるという。
うどんと言えば、おでんも欠かせない。蔵の「玉島おでん」は自家製うどん出汁で煮込んだ逸品。冬でも夏でも一年中提供されている。
さらに「米」は岡山県総社市新本で生産されている朝日米(あさひまい)を使用しているという。新本の朝日米と言えばモチモチして甘いことが特徴とされている。手打ちうどん蔵で米を食すには「おにぎり」「とりめし」「卵かけご飯」「まかないめし」などを注文すればOK。
手打ちうどん蔵で使用 総社市新本産朝日米の生産者
忘年会や歓送迎会などイベント時には30人まで可能な大広間が利用されている。
【手打ちうどん蔵の営業時間・TEL・定休日・所在地などの詳細はこちら】
"人の手"で打つから「手打ち」
「手打うどん蔵」という名称のとおり、提供されるうどんは「手打ち」の麺。近年、全てマニュアル化され機械で製麺する店が増えてきた中、本当に「手打ち」と呼べるうどんは非常に珍しい。
事実、人の手で打たないうどんは「手打ち」と呼ぶことはできず「自家製麺」などの呼び方で置き換えられている。堂々と「手打うどん」と看板を掲げることができるのは、本物の手打ちの証。
「手作業」でうどん生地を伸ばす
うどん生地を伸ばす作業も、「人の手」で行う。美味しい麺にするために、気温、湿度をよく管理しそれぞれに応じた仕方で対処するという。
そういった環境の条件に合わせて、丁度良いチカラ加減で生地を伸ばす工程は美味しいうどんを製麺するのに欠かせない上、高度な技術が必要となる職人技。長年の経験を生かし、絶妙な調整を加えることができるのは「熟練の手」ならでは。生地を伸ばす工程も、オーナーが自ら行っている。
茹でたては「上げたて」と呼ぶ
基本的に注文を受けてから麺を茹(ゆ)でる為、提供されるまでに時間がかかる場合がある。うどんに限っては「提供が早い=良い」とは限らない。
茹で上がるまでじっくり待つものの、出来立てのうどんは新鮮なコシがある。ちなみに、手打うどん蔵では、茹でることを「上げる」と呼ぶ。本当に揚げたてのうどんが出てくると、なんだか得した気分に。待った甲斐を感じる。
手作業ゆえに営業時間内でも終了することも
手打うどん蔵のうどんは、オーナー自ら手作業で製麺し提供する「手作り」のため、1日に提供できる数量に限界がある。混雑する時期は、営業時間内でも売り切れとなることも。
特に、しのうどんは数量限定の為、売り切れとなりやすい。しのうどん目当ての場合は、早めの時間帯に行くと無難。
クーポン割引
手打ちうどん蔵で飲食する場合、クーポンを利用することで飲食代の10%の割引が受けられる。
平成30年7月豪雨で被災された方は半額に
今回の記録的な豪雨により被害に遭われた皆様に深くお見舞い申し上げます。
手打ちうどん蔵では被災された方のお力に少しでもなれればとのことで、被災された方を対象に飲食代金を50%割引く(半額)としている。
割引を受ける際には「罹災(りさい)証明書」もしくは「免許証」など住所が分かるものの提示が必要。尚、他の割引や特典等の併用不可となる。
現在のところ割引適用期間は2018年8月末まで→期間延長(終了時期は未定)。
店内での飲食・持ち帰りでも今回の特別な割引を受けることが可能。詳しくは店頭もしくは電話でスタッフまで。
※ 通常の割引はコチラ→ 割引クーポン
手打ちうどん蔵のメニュー
ガッツリセット「天かけ」

「天かけうどん」は意外とガッツリ。「天ぷらの盛り合わせ」と「かけうどん」のセット。
スタミナの「山かけうどん」

暑い季節になると食べたくなる山芋を、手打ちうどんの上にかけたスタミナメニュー。ねばりのある山菜と、ピリッとしたもみじおろしがアクセントに。
ねばりのある野菜は免疫を高めると言われ、夏バテ対策としても人気がある。山芋と共にたまごもうどんの麺と相性良くからみ、蔵の特製醤油とよくかき混ぜていただく。
揚げたて天ぷら「天ザルうどん」

揚げたて天ぷらの盛り合わせと、ざるうどんのセット。熱々の天ぷらと冷たいざるうどんの相性は素晴らしい。ランチでがっつり食べられる食べ応えのあるセット。夜のビールにも合う。
季節限定「冷やひや梅」

季節限定。かけうどんの出汁を冷やし、酸っぱい和歌山紀州の梅を乗せた冷たい手打ちうどんメニュー。夏バテでも食欲をそそり、さらっとたいらげてしまうほど。冷製出汁なので小さな子どもでも安心して食べることができる。
肉大好き「肉うどん」

肉の甘辛ダシと丁寧に抽出した出汁は食欲が進む。手打ちの麺は熱々の出汁でも独特のコシがある。
一代目やみつき「牛もつ鍋焼きうどん」

やみつきになりそうな特性出汁と牛もつ、そしてガーリックパウダー(通称:幸せパウダー)が入った鍋焼きうどん「牛もつ鍋焼きうどん」。牛もつから出る独特の出汁が絡み合う。ガッツリ食べ応えがある熱々の逸品。
二代目やみつき「鳥我楽(とりがらく)」

やみつきになりそうな特性出汁と鶏肉が入った鍋焼きうどん「鳥我楽(とりがらく)」。やみつき一代目の牛もつ鍋焼きうどんとは異なり、鶏肉から出る独特の出汁が絡み合う。
「あれもこれも入れたら美味しいのではないか」と楽しく考えながら誕生したので「我楽(がらく)」となった。一代目と同じくガッツリ食べ応えがある逸品。
うどん出汁で煮込んだ玉島の「蔵特製おでん」
港町玉島は瀬戸内海の恵みを受け、昔から海産物が豊富な地域。明治時代には既に水産練り製品が盛んに生産されていたとのこと。海産物は戦後の食糧不足の時代には貴重なタンパク源だった。玉島は歴史ある味噌、醤油、酒等の醸造工場が点在し、養鶏場もたくさんあり、ふたを開ければ玉島地区はおでんの具材の宝庫となっていた。
玉島の手打ちうどん蔵で提供されるおでんは、うどんの出汁でじっくり煮込んだ「うどん屋」ならではのおでん。
宴会用大広間あり
最大30名個室の大広間
最大30名様まで利用可能な座敷の大広間がある。ランチなど混雑時は一般開放していることもあるが、宴会の際は引き戸を閉じて個室として使われる。間仕切りも可能で10名前後でも利用できる。忘年会、歓迎会、子ども会などにちょうど良い。
持ち帰り可能
うどんの持ち帰りもできる
蔵のうどんは持ち帰って自宅や行楽へ持って行くことも可能。「きつねうどん」などのメニューはIH対応容器で提供され温めるのにちょうど良い。温める必要がない「天ザル」などは通常容器となりコンロがない状況でもすぐ食べられる。(容器代として50円)
営業時間・TEL・定休日・地図
店名 | 玉島乙島 手打うどん蔵 |
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TEL | 086-522-7178 |
住所 | 岡山県倉敷市玉島乙島7178-1 |
営業時間 | 朝11:00〜14:00 夜17:00〜20:00 ※売り切れ次第終了 |
定休日 | 火曜 |
ウェブ | http://kura1974.com/ |
割引クーポン | あり【クーポンはこちら】 |